日日是好日

多発性硬化症とお付き合いしていく、猫好きワーカーの記録

MS(multiple sclerosis:多発性硬化症)発症の経過(その1)

多発性硬化症』という耳慣れない病名に出会ったのは、今から2年半ほど前。

『視神経炎』という病気を発症してから数日後のこと。

 

そもそものはじまりは”目が痛い”という症状で。

眼球の表面が痛むのではなくて、”眼球が内側から引っ張られているような”痛み。

やたらと目が霞むので「疲れ目かな?」と思い、眼球のストレッチをしようと目を閉じて目玉をぐるぐると回したところ、痛む。

「おや?」と思ったのが1日目。

 

2日目。目の霞みは落ち着いたものの、痛みは変わらず。

視線を動かそうとすると痛む。そういえば、痛いのは左目だけだな、と気付いたのは、この日だった。

「うーん、一晩寝れば治ると思ってたのになぁ。。」なんて呑気に思っていた火曜日。

 

3日目。出勤しようと家を出たところで、視界が何かおかしいことに気付く。

当時は裸眼で出勤(!)して会社でコンタクトを装着する、という生活をしていたのだけれど。

裸眼の状態では右目の方が視力が悪いはずなのに、何故か左目の視野だけぼんやりと霞んで見える。

そして更に、両目で見ると左目で見ている部分だけ視野が欠けているような・・・

気のせいかも、と思い直して出勤したものの、コンタクトを装着しても見え方、変わらず。

寧ろ、コンタクトで視力が矯正されたおかげで左目の異常が際立つ羽目に。さすがに不安になり、仕事中にこっそりネットで調べるという暴挙をかました、わたし。

調べたキーワードは【眼球 動かす 痛い】。ヒットしたページをひとつずつ確認していくうちに、どうやら『視神経炎』というものになっているらしいと気付く。

思い余って、昼休みを利用して会社の近くにある眼科へ。

この時、コンタクトで矯正しているにもかかわらず左目の視力は0.3まで落ちていた。

ただ、表側から診察してみる限りは傷もないし炎症も見当たらない。詳細は検査しなければ、ということで2日後に検査の予約を取り、この日はそのまま仕事へ戻ったのでした。