日日是好日

多発性硬化症とお付き合いしていく、猫好きワーカーの記録

退院から5日目:退院後、初の外来

退院から気付けば5日。

この日は退院後、初の外来受診。眼科と神経内科のダブル受診である。

 

まずは眼科で視野検査と診察を。

視野の方は中央部分にまだ見えづらい部分が残っているものの、回復過程としては上々のようだ。瞳孔の反応も(完全ではないけど)戻ってきているとのこと。

視力も矯正で1.2まで回復している、と主治医も嬉しそうな表情だった。

 
そして初の神経内科へ。
入院期間中の診察で、鞄を忘れてお帰りになってしまったあの医師が待っていた。
 
開口一番「しばらく聞かないと思ってたら、退院されてたんですねー」と。
そこ、共有されてないんだ!とびっくりしつつ、退院した週明けから仕事に復帰していること、視力は矯正1.2まで回復していることを伝える。
 
ふんふんと話を聞きながら何か紙を取り出した医師、さらさらと絵を描き始めた。目と脳と脊髄の絵を描きながら、今の状態を淡々と説明してくれる。
 
神経のお話。中枢神経と末梢神経があるよーというお話。
今回は眼の神経に症状が出たけれど、MRIで3箇所の病変があるので多発性硬化症の疑いが高い。
ただ、初発なので確定ではない。再発しないと確定診断はできないけれど、でも可能性は高いと思う、と。
 
多発性硬化症の場合、薬で再発を抑える治療法になる。ただ、薬を使っている間は妊娠を避けねばならない。
 
治療をいつから始めるかは医師によって様々で、”多発性硬化症疑い”の時点から始める医師もいれば、再発した段階で治療スタートにする医師もいる。専門の先生のなかでも意見は様々だ、と。
 
実は、視神経炎であるとわかってからネットで色々と情報を調べていたので、多発性硬化症がどんな病気で、どういった治療法があるのか、何に気を付けなければいけないのか、といった情報は何となく理解していた。
そんな状況だったから、神経内科の医師から聞いた話もほぼ想定内だったし、ショックを受けることはなかった。
あ、やっぱり。というのが当時の正直な気持ち。いやー、えらくレアなクジをひいたもんだな、と。
 
とはいえ、一縷の望み(?)をかけて質問してみた。
MRIで映った病変が、他の疾患の症状だという可能性はありませんか?と。
 
医師は”おっ”という顔になり、表情そのままで「いい質問ですね!」と仰った。
続けて「病変の場所からして、ほぼ間違いないと思う」とのお答え。
 
さて、どうしたものか…と思いつつも、今のところどうしようもないわけで。ひとまずは経過観察ということでMRIと診察の予約を取って、この日の通院は終了。