日日是好日

多発性硬化症とお付き合いしていく、猫好きワーカーの記録

入院初日:視神経炎の治療開始

バタバタと仕事の引継ぎを終えて、入院初日。

視神経炎の治療、ということで眼科病棟での入院になった。

入院したのは6人部屋で、同室の方はみなさま白内障の手術を受ける人(もう受けた後の人)のようだった。当然、年齢層も高め。自分の親世代と過ごす生活がスタート。

患者さんの入れ替わりはとても激しく、私が入院してすぐに2名の方が退院、午後に1名の方が新しく入院してきていた。白内障の手術だもんね、そりゃ回転早いわけで。

 

病室に到着後、薬剤師さんから常用薬とアレルギーについてのヒアリング。

その後は看護師さんから簡単な治療の説明と食事のアレルギーについてのお話を受け、さあ治療開始…かと思いきや、眼科の先生が来るまで待機ということで1時間ほど待つことになった。幸い、お昼ご飯の時間が近かったのでそれほど暇を持て余すこともなく過ごせた。

 

視神経炎の治療では『ステロイドパルス』と呼ばれる点滴をする。

通常よりも大量のステロイドを短期間にドカン!と投与し、炎症を抑え込むという方法。

3日間の点滴を1クールとし、1クールが終わるごとに回復状況を確認するらしい。1クールで改善される人もいれば、3クールでも回復が弱い人もいるのだとか。

私が点滴で使った薬は”ソル・メルコート”という名前で、3時間かけて点滴していくという方法だった。点滴の副作用で胃を荒らしてしまうから、という理由で胃薬のガスターも同時に点滴されることに。

 

点滴開始後、強烈な吐き気に襲われる…初めての点滴に身体が反応したのか、薬剤の影響なのか。

グッと堪えて横になることで次第におさまったのだけれど、あともう少し続いていたら絶対にナースコールしてしまったと思う。普段の生活の中で感じる吐き気よりもはるかに強烈で辛かった。

 

3時間の予定で始まった点滴は、実際には2時間半ほどで終了した。

吐き気の影響もあってほとんど寝て過ごしていたので、あっという間だったなぁというのが正直なところ。

 

ステロイドパルスを行うと血糖値が上がる場合があるとかで、この日から毎食前に血糖値測定が始まった。

耳たぶに小さな針を刺し、血液を採取してその場で調べる簡単な検査。”針を刺す”といっても輪ゴムがパチンと当たるぐらいの痛みなので、本当にあっという間に終わるのだけれど。

私の場合、ステロイドパルス中の血糖値は130~150ぐらいで変動していた。パルス中でこの程度の数値なら問題はないらしい(看護師さん談)。

 

序盤の吐き気以外は順調だった初日だけれど、夜になって腰と膝の関節痛に悩まされた。

関節痛の他にも、暑いわけではないのに額や太ももが汗でびっしょりになったり。

結局、この晩はほとんど寝付けなかった。