日日是好日

多発性硬化症とお付き合いしていく、猫好きワーカーの記録

2016年4月:セカンドオピニオン先を決める

前回(3月)の診察では治療方針どころか(ほぼ)何も決まらなかったわけで・・・今回は最新のMRI結果を見ながら今後の方針を練ることに。

 

MRIの結果…

・脳病変は増えていない。前回のものは薄くなっている。
視床下部病変は確かにNMOに出やすいが、MSでも見られることがある。
他にNMOの特徴に似た病変は見当たらない。
その他の病変はMSらしい形をしている。

 

そして、MRI以外の検査結果から他の疾患の可能性をひとつずつ潰していく。
膠原病、細胞の抗体は異常なし。シェーグレン症候群の可能性は不明(調べていないので)
・抗AQP4抗体も陰性。但し、ELISA法での検査なので、厳密に検査した場合は弱い陽性だった、という可能性はある(※1)。
・抗MOG抗体で陽性反応が出る可能性はある(※2)。

 

※1

抗AQP4抗体の検査方法には『ELISA法』と『Cell-based Assay法』という方法があります。

私が発症した時点では、『ELISA法』は民間の検査会社によって保険適用でできる検査でしたが、『Cell-based Assay法』は特定の大学に検査を依頼しなければなりませんでした。

そのため、最初の血液検査では『ELISA法』での検査を行っています。

ELISA法は精度がやや劣るものの、検査結果が早く入手できるというメリットがあります。

 

※2

MS、NMOと似ているけれども別の病気『抗MOG抗体疾患』があります。

この病気に関してはまだよくわかっていないことが多いのですが、血液検査で『抗MOG抗体』という値を調べることで鑑別ができます。

 

 

さて、可能性がありそうなものを絞り込んだうえで今後の方針としては3つ。
①MSだとみなして治療をスタート
→万が一NMOだった場合、大きい再発に繋がる可能性
②次回の再発まで様子をみる
→次回の再発が大きかった場合のリスク(と、治療しないことでの潜在進行リスク)
セカンドオピニオンを受ける
→国立精神・神経医療センターか東北大の2択
順天堂と女子医大も専門外来があると思ったのだけれど、それよりもこの2箇所をお勧めされた。何故か。

国立精神・神経にも東北大学にも、この分野で有名な先生がいらっしゃる。が、東北大学は流石に遠いので


・国立神経へのセカンドオピニオンで。
・次回診察までに必要書類は整えてもらえる
・次回予約は5月上旬で。

 

ということに。

人生初!のセカンドオピニオン。どうなるのかな?