テクフィデラの副作用って?(体験談)
2017年2月から使えるようになった治療薬:テクフィデラ。
イムセラ/ジレニアに続く内服薬ということもあって、興味を持った人も多いかもしれない。
とはいえ、薬である以上は副作用も必ずあるわけで。
今回は、
実際にどんな副作用があったのか?
体験談を、少し。
市販される前の情報では「副作用は少ないらしい」と聞いていたけれど、いち早く服用を始めた人の中には副作用が激しくて服用を断念した方もいたようです。
≪体験した副作用、あれこれ≫
私は幸いにも服用を諦めるほどのものはなかったものの、こんな副作用を経験した。
1)顔面紅潮(主に耳)
2)痒み(主に上半身)
3)軟便(たまに)
順を追って詳しく。
1)顔面紅潮(主に耳)
服用してから2〜3時間ほど経つと、読んで字の如く耳たぶが赤くなる。
例えるのならば、酔っ払い状態とでも言いましょうか・・・赤くなった耳たぶを触ると、ホカホカと火照っているのがわかるほど。
何故か身体が赤くなることはなく、範囲が広がったとしてもせいぜい顔にほんのり赤みがさす程度だけれど。
2)痒み(主に上半身)
こちらも服用して2〜3時間で現れることが多い。ムズムズ、チクチクとした感覚に続いて、あちらこちらが痒くなってくる。一時的なものだから我慢!と思っても、つい掻きむしってしまうほどの強い痒み。
何故か顔に出ることは少なく、二の腕や首まわり、鎖骨まわり、脇の周辺など上半身&皮膚が柔らかい部分が痒くなることが多い。
3)軟便(たまに)
これは、ごくたまーに起きる程度。
なので、正直なところ困っていない。
下痢ほどではなく、多少緩くなるレベルなので日常生活に支障は全くない状態。
≪副作用が出やすいときって?≫
服用を始めて少し経った頃には、副作用が出るパターンも何となく察しがつくようになってきた。2019年8月現在、こんな時に副作用が出ているようです。
ⅰ)胃に食べ物が入っていないとき
「食後」服用するお薬なので、本来は食事から30分以内に飲まなくてはならないのだけれど・・・バタバタしていたり、うっかりしていたりで「忘れてた!」ということが(私は)多い。
慌ててテクフィデラだけを飲むと、効果覿面。
ほぼもれなく、紅潮と痒みがついてくる。
食事を軽めに済ませた時にも痒くなるので、どうやら「ある程度しっかりと胃に物が入っている」ことが重要な様子、私の場合は。
ⅱ)睡眠不足が続いたとき
寝付けなくて気付いたら明け方の3時4時、なんてことが時々ある。こんな時は、例えしっかり食事を摂っていたとしてもダメなことが多い。
ちょっと夜更かししちゃった、程度ならセーフですが2日続けて寝付けなかった日には・・・(察してください)。
≪対策方法≫
a)食事中に服用する
食後の後片付けやら何やらに手を取られて、気付いたら食後1時間!
なんてこと、よくありません?
なので、食事の時点でテクフィデラを用意しておいて食事の合間に服用する方法。
実はあまり実践できていないのだけれど(!)非常に効果がある。
b)睡眠導入剤に頼る
寝付けない日が多い場合は、病院で相談して睡眠導入剤を処方してもらうのもアリかと。
・・・私は起きられなくなるのが怖いので、やっていないけれど。代わりに、気持ちを鎮める効果のある漢方を使っています。
でも、一番効果があって影響が少ないのは、猫。猫に触れていると、ほぼ100%寝落ちする。猫、万歳。
薬を使うことに抵抗がある人は、カフェインを控えたりハーブティーを飲んだりしてみてもよいかも。
(もちろん、体質と薬の飲み合わせには注意!)
3)薬に頼る
市販の痒み止めを使う方法。
痒みが出そうだな?と感じた時に使わないと、あまり意味はなかったりする。痒みが出た後に塗っても、痒み止めが効き始める前に掻いてしまうので。
いかがでしょう?
副作用がありつつも上手く付き合っている一例として、参考にしていただけたら嬉しく思います。
※当たり前のことだけれど、もし副作用に悩んでいる時はまずお医者さまに相談を!
最後に、気を付けていただきたい副作用を。
詳しい内容は、バイオジェンジャパン社が運営するサポートサイトに掲載されているので、これから服用を検討されている人は一度目を通していただくとよろしいかと。
◆重大な副作用◆
*リンパ球減少
*白血球減少
*進行性多巣性白質脳症(PML)
*感染症
*急性腎不全
*肝機能障害
◆起こる可能性がある副作用◆
*顔や身体の熱感、紅潮(赤み)
*下痢
*腹痛
*吐き気、嘔吐
*かゆみ
【2017年4月】テクフィデラ導入開始
4月下旬、定期通院に。
病院内での申請が通っていれば、いよいよテクフィデラを使うことができる。
お世話になっている病院では、テクフィデラの希望を出しているのは私ともう1人の患者さん、と聞いていた。この病院に何人のMS患者さんが通っているのかはわからないけれど、決して多い数ではないであろうことは予想がつく。果たして、そんな少数派の希望が通るものなのだろうか?
少しだけ、ドキドキしながら病院に向かう。
開口一番、
「申請通ったよ」と伝えてくれた主治医。
心の中でガッツポーズする私。
というわけで、無事にテクフィデラを使えることになった。ビバ!
テクフィデラの服用量は240mg×2回。
導入後1週間は半量の120mg×2回からスタートして、副作用の強さや出方を観察。問題がなければ本来の服用量に増やしますよ、というスケジュールになる。
1週間後にまた通院して、経過を見て増量〜の流れになるものだと思っていたのだけれど、あっさりと増量分も含めて処方された・・・あれ?
1週間異常がなければ自分で倍量に増やしてね、ということのようで。あれ、お医者の判断は・・・?
導入開始が4月下旬だったので、ゴールデンウィークのお休みを考えると仕方ないのかもしれないけれど、正直なところ少し面食らったさ(笑)。
テクフィデラのカプセルは120mgと240mgの2種類あるのだけれど、私が処方されたのは全て120mgのカプセル。240mgの方は、申請が通らなかったそうで。。
病院では新しい薬を導入するにあたって、それまで使われていた薬を減らさなければならないと聞いていたので(じゃないと際限なく薬の種類が増えちゃうしね)、その辺りの事情で120mgカプセルしか採用できなかったのかもしれない。
「120mgを通しただけでも評価してほしいな」と主治医に言われたので
「ありがとうございます!」と満面の笑みで感謝の言葉を。テクフィデラやら導入セットやら、色々もらって帰宅。
そこに不安はなかったのかい?
※今回の投稿には個人的な考えが多く記載されています。
あくまでも、2019年5月現在の、一個人の考え方(意見)としてお読みいただければと思います。
さて。
テクフィデラのいちばん怖い副作用:PMLについては前々回に少し書いたけれど。
自分がPMLに罹るリスクと、その対応策については、前回書いたし。
では、これで不安はなくなったのか?
答えは、否。
当たり前だよね。どんな対策を取ったところで、完全な100%は有り得ないのだから。
でも、何もしないまま、ただ怖がっているままでは進まないわけで・・・
結局のところ『落としどころをどこに設定するか』ということなのだと思う。100%リスクを回避することが難しいのなら、自分が納得できる形を作ってあげればいい。
私の場合は、自分でも散々情報を探したし("私"が発信している情報ではなく、"公"に公表されている情報を)、専門の先生に意見を伺ったりもした。その上で、可能な限りリスクを回避できると思われる方法を、自分で納得したうえで選んでいる。
もし、親に相談していたら「副作用のリスクが少ない薬にしたら?」と言われていたかもしれない。
でも、自分の身体、自分の人生なのだから。自分で責任を取って、納得できる形にしたい。願わくば。
ちなみに、専門の先生というのは関西方面でMSを専門に診ていらっしゃる、とある医師。
後述のように、ジレニア/イムセラを強く勧めている医師なので、私の考え方とは合わないのだけれど。症例を多くみていることは確かなはずなので、今回の件に関しては相談してもよかろうと判断した。
結果、専門の先生の見解も主治医&私の考えと同様で、更に細かいデータも示してもらえたので、相談して良かったと思っている。
…余談になるけれど、この医師に治療法について相談すると(おそらく)
「ジレニア(イムセラ)かタイサブリを使う方がよい」という回答をいただく可能性が高そうだな、と私個人は思っている。
ホームページの記述や相談に対する回答を見ていると、強い効果を持つ薬を初期からしっかり使う方がよい、という考えに立っているように感じられるので。
考え方は人それぞれだけれど、個人的には病状や体質に合わせて治療薬をチョイスした方が良いのでは?と考えている私としては、その点は少し気になっているんだよなぁ。
特に、ジレニア(イムセラ)は効果が高い反面、体内をパトロールするリンパ球が減ってしまうというし、慎重に導入した方が良いと思っている(体内パトロールに出かけるリンパ球の数が減るだけで、体内のリンパ球の総数が減るわけではないらしいけれど)。
※ジレニア(イムセラ)に関しては、専門の先生がこちらのブログに書いてくださっている。
但し、2014年当時の状況で書かれた記事なので、その点はご留意ください。
可能でしたら、最新の記事まで順に辿っていただくことをお勧めしたい。
ジレニア・イムセラは安全に使用されているのか : 京都多発性硬化症(MS)ラボ
関係のない話だけれど、テクフィデラについて調べていた頃。
「テクフィデラの成分は防カビ剤!飲んだら死んでも身体が腐らなくなるんじゃない?」
飲む人の気が知れない、と言わんばかりに揶揄するような声を目にしたことがあった。その方はきっと、防カビ剤として使われていた化学物質を体内に入れることに不安も怖さも感じていたのだと思う。
けれども、服用を真剣に検討していて、何とかフェアな情報を手に入れようと右往左往していた身としては、少々腹が立った。勿論、個々人の考え方は自由だし、私がその方に腹を立てる権利なんてないんだけれどね。
2017年3月:『JCウイルス抗体3.28』
3月下旬、先月受けた血液検査の結果を聞きに行った。
JCウイルス抗体が高くて、テクフィデラ使えません!
なんてことになったらどうしようかな。コパキソンかな。注射嫌だな。
そんなことを考えながら、病院に向かう。
さて、検査結果はいかに。
JCウイルス抗体値:3.28
高めだね、との主治医のお言葉。となると、当然のことながら服用のリスクが上がるわけで。
困ったなー。
しかし。テクフィデラに関しては、定期的な観察を行うことで、このリスクを回避できる可能性があるらしい。それは、3ヶ月毎の血液検査でリンパ球数の動きを見ること。
実際にテクフィデラ服用中にPMLを発症した方々のデータを見ると、PMLのリスクが高くなるのは
・テクフィデラでの治療開始から1年以上経過していて
・おおよそ1年以上にわたってリンパ球数が500前後に減少している
場合ではないか、と言われていた(2017年3月現在)。
そのため、テクフィデラの服用にあたっては3ヶ月毎にリンパ球数を観察することが推奨されているという。
半年以上にわたってリンパ球が500を下回っている場合は服用を中止するのが安全だし、500を超えていても800未満の数値が続く場合は服用に対して再度検討するのが良い、とされている。
上記を踏まえて、主治医と私は服用に踏み切ることにした。
とはいえ、この病院ではまだテクフィデラが使えない。
「処方させてください」という申請手続きの真っ只中なので、早くても4月中旬までお預けになる。
主治医とは
・4月中旬に診察&導入申請が通っていれば即日で処方
・医療費助成の申請を最短で提出できるように、診察と処方のスケジュール組み
という作戦を立てた。
なんといっても、3割負担でも1ヶ月で7万円ほどのお金がかかる薬。日々の生活には困らないけれど、毎月7万なんていう額を涼しい顔で支払えるほどの余裕はない。そんなことになったら、家計が赤字、火の車だ。
なんとしても、早期に医療費助成を受けないといと大変なことになる(お財布が)。
主治医が、こうしたことにも気を配ってくれたのは本当に有り難かった。
※医療費助成制度についてはこちらが詳しいです。
MSキャビンさんのサイトには、いつもお世話になっています。
2017年2月:治療を始めることに
2月上旬、定期通院の前にMRIを撮った。
日常は何事もなく穏やかに過ぎていき、このまま終息したりしないかなぁ、と暢気に考え始めていたのだけれど・・・
なんと、まさかの再発発覚!
8月に撮ったMRIでは影も形もなかった白い影が、くっきりと。自覚症状が全くないことを考えると、無症候性のものなのだろう。
初発が2015年6月、その年の12月に再発していて、そこから1年2カ月で再び再発。これはさすがに治療を始めた方がいいね、ということになった。
幸いなことに、前年末にテクフィデラの製造販売承認が厚生労働省から下りていたので、あとは販売を待つだけとなっていた。
ただ、販売が決まったからといって、すぐに使えるようになるわけではないのだ。
病院で新しく薬剤を導入するためには、院内で然るべき手続きを踏む必要があるそうで。
そして、その手続きは(当然ですが)1週間や半月で完了するようなものではなく。
これから申請をしたとしても、処方できるようになるのは恐らく、春になるだろうという話。
ということで、主治医からはテクフィデラを使うってことでいいね?と念押しされた。
せっかく申請したのに、やっぱりやめます!じゃ意味がないからね。
さて、私が選んだテクフィデラには重大な副作用がある。
それが、PML(進行性多巣性白質脳症)という病気。「JCウイルス」というウイルスが引き起こす脱髄性疾患(神経を保護しているカバーが壊されてしまう病気。多発性硬化症、視神経脊髄炎も脱髄性疾患)で、四肢の麻痺や認知機能障害、視覚障害などの症状が現れる。最悪の場合は、植物状態になったり死に至ることも。
JCウイルス自体は7割の方が自然に感染しているもので、普通は悪さをしない。が、免疫が低下すると様々な病気を引き起こす。
そのひとつが、PML。
※PMLについて、詳しくはこちらをご覧ください↓↓
難病情報センター | 進行性多巣性白質脳症(PML)(指定難病25)
(テクフィデラだけではなく、タイサブリやジレニア(イムセラ)の服用でも起こりうるのだけれど)
ということで、念のため『JCウイルスの抗体を持っているか』の検査をすることに。
本日検査を済ませて、来月の診察で検査結果を踏まえた最終決定をすることに決まった。
そんなわけで、予定外の血液検査を受けてこの日の通院は終了。
2016年、夏:何事もなく日々は過ぎ行き
セカンドオピニオンの後、8月に撮ったMRIでは全く異常なし。
東北大学に検査を依頼していたMOG抗体は陰性、ついでに抗AQP4抗体も測定してもらっていたのですが、こちらも陰性。
とりあえず、NMOSDと抗MOG抗体疾患のセンは外して良さそうだね、という話になった。
そして、今後の治療方法について。
こちらは、このまま定期的にMRIを撮って経過観察にしよう、という意見で一致した。
MRIでも異常なし、自覚症状も(新しいものは)ないとなると、急いで薬を使わなくてもよいかもしれない、ということで。
もちろん、症状が出てからでは遅いから早目に治療を!という考えもあるとは思うけど、この時点で治療を始めないと手遅れになる!という可能性は少ないだろうと考えていた。
今までMRIで見つかった病変は全て無症候性のものだったし、視神経炎に関してもパルスの反応が良く退院後は視力も回復していたので、何か起きてからでも十分間に合うのではないかと。
『今後再発したら、テクフィデラを使いたい』という希望も、主治医にしっかり伝える。
この時点では、テクフィデラはまだ厚生労働省の申請を行っているところで、実際に使えるようになる時期は未定の状態で。
「おそらく2016年中には使えるようになるのではないか」という、なんともアバウトな見込みだけ。それでも、使うのであればこの薬からにしたいと思っていた。
似た成分の薬が乾癬の治療薬として長年使用されている、という点で、いくらか安全なのではないだろうかと思ったのがひとつ。
もうひとつは、セカンドオピニオン先で「マイルドな効きめ」「軽症の人には良いかもしれない」という意見をいただいたため。
※あくまでも、担当してくださったお医者さま個人の意見です。実際の効果はそこそこ強いですし、副作用で服用を断念した方も多数いらっしゃいます。
主治医と今後のすり合わせをしたところで、経過観察スタート。
2016年5月:人生初のセカンドオピニオン
セカンドオピニオンの予約が取れたのは、5月第2週…通院予定日の直前だった、
どうせ自費なら、一番詳しい(であろう)お医者さまにお願いしたいと思い、とある先生を指名してのセカンドオピニオン。
MRIの画像や必要書類は事前に病院で用意してもらっていたので、セカンドオピニオンに行く前に郵送で送っておいた。
当日持参するよりもスムーズだと思ったし、セカンドオピニオン先の病院からも事前に送るように指示があったし。
…結論から言えば、当日手持ちでもあまり変わらなかったかも、とは思うけれど。
さて、このセカンドオピニオン。当初は自分1人で行くつもりだった。
眼科での初診から入院手続き、MSの告知や治療方針の検討まで全て1人でやってきていたし、今さら親の手を煩わせる必要もないかなと思ったので。
が、実家に「セカンドオピニオンに行くから」と話をしたところ、何故か父親が「僕も行く!」と…予想に反して父と娘、2人で行くことに。
このタイミングになって、どうして?と思ったのが正直なところ。でも、親には親なりの考えや思うところがあったのでしょう。
子の立場としては断る理由もなく、半ば押し切られるような勢いで同行してもらうことになる。
セカンドオピニオンでは、家族歴や生活歴、日常生活に関して細々と質問された。
質問されたのは
・親兄弟、祖父母の病歴。特に神経系の疾患がないか?の確認。
→神経系の疾患は、恐らくなかったはず。数年前に父親がベル麻痺になったぐらい。
・服用している薬の有無
→当時、低用量ピルを服用していたのと、頭痛時にロキソニンのお世話になるぐらい。
・睡眠時間
→平均で5~6時間
・結婚歴
→はい、未婚です
・食生活について
→食事の時間は不規則&パンやおにぎりなど炭水化物のみで簡単に済ませることが多い
肉ばかり食べることはないか?という質問もあった。肉のおかずが多くなりがちな点は否めないけへど、肉好きで肉ばかり食べる、ということはないかと。
その後、MRIの画像をパラパラ見ながら、現段階での見解を伺う。
結論としては
1)
現時点ではMSの見立てで良いと思います。
NMOの可能性も否定できないけれど、もしNMOだったとしてもNMOSDという判断になるかと思います。
2)
MSだとしても非常に軽症なので、無理に治療を始める必要はないでしょう。
生活習慣の改善で良くなる人もいるので、まずそこから始めてみては?
様子を見て、症状が進行するようであれば(NMOSDの可能性を考えて)ステロイド投与を検討してもよいかもしれません。
3)
念のため、MOG抗体値を測定してみたらどうでしょうか?
ピルはMSの発症要因になっている可能性があるので服用をやめた方がよいでしょう。
というお話。
『生活習慣』に関しては、肉食を控える&油物を控えるなどの例を挙げられたけれど、この点はあまり当てはまらない気がする…
しばらく様子を見る、という点は自分のなかでも考えていたことなので納得だったけれど、PMSで辛い時期だったので”ピルの服用を止めるように”と言われたのはちょっと残念だった。
父親が「それ見たことか!」な顔をしていたのも、嫌だったなぁ…
(父親からしたら、自分の娘がピルなぞ飲んでいるのは心外だったのでしょうが)
所要時間は1時間。
お医者さまからの質問&こちらの回答で40分以上。
現時点での見立てと、それに対するこちらからの質問で15分くらい。思った以上にあっという間の時間だった。
最後に、絶対に聞いておきたかった新薬について。
当時まだ申請中だった『テクフィデラ』に対する所感と見解を伺っておく。
先生が仰るには、フィンゴリモド(イムセラ/ジレニア)ほど効果が強くない反面、効き目がマイルドなので軽症の患者さんにも使いやすいのではないか、とのこと。
この頃、主治医からは「治療をするならイムセラかコパキソンの二択」と言われていた。
が、イムセラは今の自分には強すぎるのではないか?という一抹の不安が拭えず、コパキソンは毎日の自己注射、が気になっていたので、別の良い方法がないかと考えていたのだ。
あくまでも1人のお医者さまの見解ではあるものの、この病気の領域で詳しい先生が仰るのであれば、テクフィデラを使う方向で前向きに考えてもよいのかも?と思いつつ帰路につく。
ちなみに、抗MOG抗体に関しては後日の診察で無事に測定へまわしてもらえることになった。
診察時にセカンドオピニオンの回答書を忘れてきたり、治療法が決まっていないのに特定疾患の申請を出す方向で話をし始めたりと、相変わらず微笑ましい出来事があったのは、内緒。
※このブログに記載されているのは、あくまでも1人の多発性硬化症患者の体験談です。
発症の原因は2019年1月の時点で未だ確定に至っていませんし、特定の生活習慣や服薬が発症を誘発するという確定もありません。
また、治療薬に対する考え方は医師それぞれで異なりますし、同じ治療薬を使っていても副作用の出方や効果の強さも異なります。
あくまでも、一患者個人のケースであり、考え方であることをご理解いただければ幸いです。